友達……

捜し物専門探偵事務所:屋上

 俺は、この2年間、ずっと後悔していた。

 2年前のあの日、零の「学校に戻るという」言葉を信じで、あいつと別れたことを。

 あの日……俺があの場所で、あいつの嘘を見抜き、あいつのことを止めることが出来ていれば。

 いやぁ? その以前に、俺が、二人(零&ゼロ)のちゃんとした相棒として認められていれば。

 あんな事(零を失う)にはならなかったかもしれない。

 だからこそ……

『……今更、こんなこと暴露されてもなんて答えればいいんだよ!』

 朧は、零からの最初で最後の手紙(遺言書)を読みながら、青空に向かって大きな声で叫ぶ。

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