第14話
「ハァハァハァ」
酸素不足で呼吸困難に陥ている零の身体を支える朧。
「ハァハァ。なにやってくれたんだよ。はあぁはぁぁ」
朧に支えられながら、少しずつ呼吸を整えながら、自分をこんな目に遭わせて朧に文句を言う零。
しかし、そんな零の言葉を無視して、朧は再び彼の唇を奪う。
「ハァハァ……朧! いい加減しろ!」
それでも、零が力を振り絞って朧を押しのける。
呼吸を確保する為に。
「ハァハァ。お前、俺を殺すきか?」
朧を振り払い、スムーズに酸素を吸えるようにができるようになったお陰か、朦朧としていた意識を少しずつ回復してきた。
「……殺す気かよ! 俺に黙って勝手に死のうとしたお前と一緒にするなぁ!」
「はぁはぁ。なんで、今、その話が出てくるんだよ!」
当然、2ヶ月前の話しを話題を出され、零は、怒りながらも呼吸を整えていく。
そして、ようやく呼吸と意識も完全すると、改めて、朧の胸ぐらを掴む。
「朧! 言いたいことがあるなら言えばいいだろう! 2ヶ月前のことなんか話題出さずに!」
今更、2ヶ月前のことをとやかく言われる筋合いはない。
それより、今日は、零がここにきた理由は……
「だったら言わせて貰うけど、お前は、本当に俺のことが好きなのか? 本当は清水恭弥のことが好きなんじゃないのか!」
「はぁ?」
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