第7話

階段をトントン下りる。


階段を下りたところに、男が立っていて、突然引っ張られ、部屋に連れ込まれる。


「え?ちょっと、何?」


その部屋は、航平の部屋の真下だった。


「さっき、シーツにくるまった女がうちにやってきて、服を取らせてくれって言ったんだよ!

知らないやつを入れるのはイヤだから、外から回らせたけど。聞けば、あんたにやられたって言うじゃないか。他にも一部始終聞いたよ。大変だったな。」


「…」


「それと、さっき、食器割っただろ?うるせーよ!」


「ごめんなさい!下の人のこと、考える余裕なくて。」


「俺と付き合ってくれるんなら、許してあげるよ?」


「えっ?私たち、今日会ったばかりなのに。」


「俺は愛美のこと知ってるよ。」


「名前、何で?」


「俺、理学部の山下清人。宜しく。彼女さん。」


頭がついていかない…

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