第6話
「愛美!」
玄関へと進む私に、生まれたままの姿で追いかけてくる航平。
「もし、まだ私のものが残ってたら、捨てていいから。」
「愛美!」
航平がくれたリングを指から外し、
「これは、売ったらほんの少しはお金になるかもね?」
と、航平の手を取り、握らせる。
「愛美!」
涙ぐむ航平。
「サークルは、私が辞めるから。航平は続けるといいよ。じゃ、元気で。」
「愛美!」
「あ、そうそう、これもね。
普通の女の子なら、前カノのお古はイヤだろうから、これは捨てた方がいいかもね。」
キーホルダーから合鍵を外し、航平に渡す。
「愛美!」
バタン。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます