第70話

廣田くんに、廣田くんの匂いのするシャツを着せてもらってる。


ボタンを留める手が、あたしの胸の頂きに触れ


「あっ」


思わず出た声にビックリし、口を押さえる。


すると廣田くんはニヤリと笑い、顔を近づけてきて、あたしにキスをした。


それから、あたしの唇をゆっくり舌でなぞる。


あたしの息は荒くなって。


手を伸ばし、廣田くんの背中に回す。


「陽緋、エロくてかわいい。

こんな陽緋を知ってるの、俺だけだよね?」


あたしが小さく頷くと、廣田くんは満足そうに笑い、


「他のヤツに見せたら許さないから。」


「許さないって…」


他のヤツに見せたらって言っても、あたしは廣田くんだけだもん。


「陽緋のこと、乱暴に犯すかも。」

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