第69話

あたし、廣田くんと…!


廣田くんはベッドに起き上がり、あたしも起き上がろうとするけれど。


「あれ?」


身体に力が入らなくて、起き上がれない。


身体の自由が利かない。


「そのまま横になっといた方がいいよ。」


そうは言っても、あたし、裸みたいだし。


下着は着けてるみたいだけど、上は何も身に付けていない。


布団は着せてもらってるけど。


あたし一人裸で横になってて、恥ずかしい。


「服、着たいんだけど。」


「皺になったらいけないから、脱がしたんだ。

待ってて、俺のシャツ出すから。」


廣田くんはベッドから出て、チェストをごそごそ探し始めた。

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