第65話
「んんっ!」
緊張もあってか、お茶が口の端から少し溢れてしまった。
あたしは左手グラスを持ったまま、お茶を拭おうと右手を口元にやろうとする。
その手と、グラスを持つ手を握られ…
廣田くんの顔が近づいたかと思うと、ペロリと、溢れたお茶を廣田くんが舐めあげた。
グラスは手から取り上げられ、あたしの唇は廣田くんの唇で塞がれる。
たった今、あたしの口の端から溢れたお茶を舐めとった舌は今、あたしの舌を吸ったり、絡めたりと忙しなく動いている。
「冷たいお茶を飲んだから、最初は冷たかったのに、口の中、もう熱くなってるね。」
廣田くんの一言で、またあたしは赤くなる。
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