第66話

「上野さん…陽緋、そんな顔されたらもう、我慢できない。」


我慢できないって?


何を我慢できないの?


「ベッド行こう?」


両脇に手を入れられ立たされて、手を引かれてベッドに座らされる。


廣田くんの顔が近づいてきて、あたしの唇が廣田くんの唇に塞がれる。


廣田くんはあたしの唇を時には貪るように、時には優しくキスを繰り返す。


やがて服越しにあたしの胸は廣田くんの手のひらに包まれ、弄ばれる。


「んっ…」


恥ずかしいけど、もっと触れてほしい。


そう思っていたら、廣田くんの手が、服の裾からスルスルと入り込み、腹部から少しずつ上へと、あたしの肌をなぞっていく。

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