第18話
あたしはすぐには歩き出せず、暫くその場に立ち尽くしていた。
「帰らないの?」
声のした方を見ると、小学校からの腐れ縁の陽翔(ヒカル)が立っていた。
「帰るよ。」
靴を下駄箱から出し、履き替える。
「陽緋」
「なに?」
「廣田と付き合ってるの?」
「えっ!?」
陽翔とはクラスも違うし、廣田くんと付き合うことになったことは、佳代子にしか話してない。
しかも、電話で、家にいるときに。
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