第16話

朝、家から徒歩5分のバス停に向かう。


バスに乗ると、佳代子が


「おはよう」


と、声をかけてきた。


「おはよう」


バスに揺られて15分。


学校前の停留所に着く。


自転車通でも通える距離だけど、うちの父親が心配してバス通なのと、あたしが朝、ゆっくり出たいのとでバス通になった。



佳代子と校門をくぐり、昇降口で上履きに履き替える。


「おはよう」


と教室に入ると、廣田くんが


「おはよう。line交換しない?」


と、スマホを見せて言った。

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