第15話

あたしは、重大なことに気づいた。


「連絡先、交換してないじゃん!」


カレカノになったのに……。





その夜は、廣田くんと付き合えることが嬉しくて、ドキドキして、なかなか寝付けなかった。


それでも、いつの間にか眠ってたようで、あたしは夢を見た。


廣田くんと一緒に登下校する夢を。


廣田くんの自転車の後ろに乗って、廣田くんの身体に腕を回して。


廣田くんが急ブレーキをかけたら、あたしは宙に投げ出され、地面に叩きつけられた。


目が覚めると、あたしはベッドから落ちていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る