第11話

廣田くんの部屋に来てしまった。


男の子の部屋なんて、初めて入る。


あ、初めてではないか。


「飲み物持ってくるから、適当に座ってて。」


「うん。」


部屋の真ん中にあるテーブルに、英語のテキストなんかを出して置く。


階段を誰かが上がってくる音がして。


少し開いてたドアを開け、廣田くんが入ってきた。


「アイスティーどうぞ。」


「ありがとう。で、どこが当たりそうなの?」


「ここ。」


「あ、ここね…」

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