第8話

「ここ、うちなんだ。」


自転車が停まったところは、オシャレなカフェ。


「入って。」


中に入ると、白と茶色を基調にした、アンティーク調の内装だった。


「いらっしゃい。」


廣田くんと雰囲気の似た女の人…お母さんかな?が出迎えてくれた。


「こんにちは。」


「上野さん、ここに座って。」


カウンターの隅っこの席に通された。


「コーヒーと紅茶、どっちがいい?」


「紅茶。」


「母さん、紅茶宜しく。上野さん、パフェ作るから、待っててね!」

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