第28話
「俺、中学の時、すごい好きな子がいて、コクって付き合うことになってから、毎日何回も、好き好き言ってたんだ。なら、『重い』ってフラレて。
だから、紗香に重いと思われないように、『好き』って言わなかった。
浮気したのは、紗香に手を出すのが怖かったから。
紗香、初めてみたいだから、優しくしてあげたかったんだ。欲の捌け口にはしたくなかった。」
「全然理解できない。」
「昨日だって、衣装合わせの途中、アニキが仕事で呼び出されたから、代わりに俺が駆り出されただけ。」
「もう浮気しないって約束したのに、度々破ったのは?」
「それは…男の性(さが)と言いますか…」
「優心は、好きじゃなくてもできるんだね。」
「できるよ。愛がなくても。」
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