第151話

夜中、喉が渇いて目が覚める。


君はスースー寝息をたてて、気持ち良さそうに眠ってる。


ガウンを着てキッチンへ。


冷蔵庫から奏スペシャルブレンド茶を出してグラスに注ぐ。


ダイニングテーブルに置いたままの、俺のスマホが光を放っている。


手に取ると、着信5件とメールが7件。


うち5件はどちらも妻から。


『いつ帰ってくる?』


『誠が待ってるよ。』


『まだ帰らないの?』


『誠、待ちくたびれて寝ちゃったよ。』


『今日、帰ってくるよね?』


言い訳を考えるのも面倒臭い。


バレても構わない。


むしろ、バレてほしいくらいだ。


でも、これは、自分できちんとしないといけないことだ。

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