第148話

「のぼせちゃうので、出ます!」


俺の体を思い切り押し、風呂から出ていった。


君が服を着終わる頃、俺も風呂から出る。




リビングに行くと、


「義仁さんも飲みますか?」


“奏特製ブレンド茶”が入ったピッチャーを見せる。


「飲ませて。口移しで。」


今まで付き合ってきた女の子には言ったことのないコトバが、なぜだか君にはスラスラ出てくる。


甘い甘いコトバ。


恥ずかしがり屋の君は、なかなか『うん』て言ってくれないけど。

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