第147話

「かーなーで、こっち向いて。」


「……」


「向かないなら……」


華奢なわりにボリュームのある胸に手を這わせる。


「あ…ダメッ……」


「どこがダメなの?ココ?」


「んっ……」


「それとも……」


「わかりました。」


と言って、俺の方を向いた顔が、ほっぺを膨らませてかわいくて。


さくらんぼ色に染まった唇を味わう。


舌先を滑り込ませ、小さな舌を捕らえる。


さっき飲んだコーヒーの香りと味がする。

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