坂本くんのマンションへ

第114話

ブラウンの5階建てのマンション。


エントランスを通り、エレベーターに乗り込む。




「今更だけど、こんな時間に男の部屋に来て、主任に怒られない?」


「坂本くんの家だし。」




エレベーターが5階で止まる。


坂本くんのあとをついて歩く。


一番奥の部屋のドアに鍵を差し込み、ドアを開けて


「どうぞ。」


「ありがとう。お邪魔します。」


「真っ直ぐ行ったらリビングだから。」


「うん。ね、坂本くん。」


「何?」


「玄関のキーって、カードだよね?」


「あー、無くしそうで怖いから、鍵使ってるんだ。」


「私も!私は鍵の方がパッと出しやすいから。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る