第113話

先輩が寝てしまってから約一時間後、


「あれ?寝てた?」


先輩が起きた。


「もう眠いから、お開きにしよう。」


「俺、木原さん送るから、坂本は安藤さんお願い。」


「はい。」


「勘定して帰るから、先にいいよ。」


「ご馳走さまでした。おやすみなさい。」


「ご馳走さまでした。」


二人で店を出た。




「そういえば、坂本くんちって?」


「俺んち、この近くだよ。寄ってく?

アニキがケーキの試作品置いていったんだけど、食べてくれたら嬉しい。」


「ケーキ?お兄さん、ケーキ屋さん?」


「レストランのドルチェ担当。」


「すごーい!行く行く!」

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