奏と家族

妻の自立

第101話

奏は何もかもが甘い。


俺は、どんどん奏に夢中になった。


妻に夫婦の営みを求められると、夫の義務と思って抱いていたが、奏を抱くようになってからは、その、夫の義務さえも放棄した。


奏しか、抱きたくなかった。


妻は度々求めてきたが、「疲れてるから」を理由にして断った。


そして、俺は、とうとう、書斎に布団を敷いて寝るようになった。


夫婦生活を無くしても、家族で過ごす時間は以前のように設けていたから、そこまで怪しいとは思われてないだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る