第91話

「いらっしゃい。」


「こんばんは。」「お邪魔します。」


みんなはテーブルに、私と篤史はカウンターに座らされた。


「奏ちゃん、久しぶりだね。」


「ご無沙汰してます。」


「相変わらず、オレンジジュース?」


「はい。」


「俺、トイレ。」


篤史はトイレに立った。


「奏ちゃん、どうぞ。」


「ありがとうございます。」


「奏ちゃんがうちに来なくなってから、俺、なんか寂しくてね。奏ちゃんの笑顔にどれだけ癒されてたか。」


「そんな…」


「篤史、今でも…」


「アニキ、俺、生。」


戻ってきた篤史が言う。


「ハイハイ。」


私たちはオレンジジュースとビールで乾杯した。

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