第84話

そのあと、君を抱きたくなって、嫌がる君を半ば強引に風呂につれていく。


「洗ってあげる」


と言いながら、君の身体を弄ぶと、甘い声と息づかいが聞こえ、さらに俺を欲情させる。


快感でぐったりした君をバスタオルでくるみ、抱き上げて寝室に運ぶ。


トロンとした目で俺を見つめるから、もう、止められなくなって……。





気づいたら夜の7時。


狂ったように君を何度も抱いた。


君の甘い声を聞くたびに自分を抑えきれなくなって。


君は疲れて眠ってしまった。


頬にキスをし、シャワーする。




スマホを見ると、妻からの着信が15分刻みに入ってる。


黙って出ていくことが躊躇われたが、寝ているのを起こしたくなくて、置き手紙をして、君の部屋を後にした。

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