キミの部屋

主任が食べるはずの…

第72話

キミの部屋は、シンプルではあるけど、ところどころに趣味のものが置いてあって、快適そうだった。


壁には花の絵が飾られていたり、対面式キッチンの台には、かわいい猫の置物が。


その置物は、お香立てみたいだ。


テレビボードの両端にはアロマキャンドル。




ダイニングテーブルには、たくさんの料理が並べられていた。


たくさんといっても、量がたくさんではなく、種類がたくさん。


「どうしたの?これ。」


「彼、来れなくなっちゃったの。食べるの手伝ってくれる?」


キミは、悲しそうな笑顔を見せた。


その笑顔に、俺の胸もズキンと痛んだ。

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