誕生日
第70話
今日は、義仁さんの誕生日。
昨日から下拵えをして、ケーキも焼いて、あともう少しでできるって時に、電話が鳴った。
「もしもし。」
『ごめん。家族が熱を出して、病院につれていかなきゃいけなくなって。今日、行けなくなった。』
「…そうですか……お大事に。」
と言うのが精一杯だった。
泣きそうだったから。
切ったばかりのスマホが鳴る。
坂本くんからだ。
「もしもし、坂本くん?」
『安藤さん?渡したいものがあるんだけど、行っていい?となりの隣のマンションに、今、いるんだけど。』
「うん。いいよ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます