第50話

「それは……義仁さんが好きだからです。」


「俺も好きだよ。奏。」


抱き締められた後、手を繋いで寝室にいく。


外はまだ明るい。


義仁さんは、私をベッドに座らせると、キスをしながら、少しずつ私を横たえた。




唇にキスされる。


「待って!」


「やっぱり、止める?」


「シャワーしたい、です。」


「もう少し、キスしてからね。」


「っ…はい。」


最初は唇が触れるだけのキスだったのが、どんどん深くなる。


段々息が上がって。


「シャワーするなら、一緒にしよう。」


「それは、上級者コースです。」


「ぷっ。俺から先に借りていい?奏のシャワー後の姿見たら、多分、ソッコー襲っちゃうから。」


「…わかりました。どうぞ、お先に。バスタオル、出します。」


今なら、顔でお湯が沸かせそう。

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