第27話
会も終盤に差し掛かる頃、主任が声をかけてきた。
「坂本、安藤さん、トイレに連れて行くから。」
その数分後、お開きになり、みんなは移動を始めた。
俺の指導係の関さんと、その同僚の原田さんは、人が捌けるのを待って、残ったビールを飲んでいた。
「上條さん、安藤さん狙いかな?」
「かもね。でも、確か上條さんて、結婚してなかった?」
「ああ、子供もいたな。3歳くらいの。」
「総務と俺らしか知らないけどな。何せ、相手は社長令嬢だから、内密にしとかないと、仕事がやりにくくなるとかで。」
「そうそう。」
「知ってる?その社長令嬢とは、就職前に別れるつもりだったけど、社長令嬢が、妊娠したって騒いで、別れるに別れられず、卒業するとともに、そのまま結婚したって話。」
「それは初耳。」
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