第9話

昼休み。


同期で総務所属の優子と屋上でお弁当を食べる。


「ちょっと奏(かなで)、飲み会で上條主任と帰ったんだって?」


「送ってもらっただけだよ。優子のご期待に添えるようなことは何もないって。」


「なーんだ。つまんない。」


「優子は?関さん狙いじゃなかった?」


「彼女いるんだって。ショックー。卵焼きいただきっ。」


「あっ!」


卵焼きを取られる。


「奏の卵焼き、うっま!嫁に来てほしい。かわいいし。何よりここがサイコー。」


胸を揉まれる。


「ちょっと、優子!」


「あ、水森さん、羨ましいことしてるね。俺もいい?」


「関さん、セクハラですよ?」


「優子もね。」


「アタシはいいの。愛があるから。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る