第8話

関さんに預かった領収をデスクに持ち帰り、パソコンに入力する。


「安藤さん」


「はい。主任。」


「それが終わったら、来週の出張旅費の仮払いお願い。」


「わかりました。」


受け取った書類の一番上に、付箋が。


「今晩、ご飯食べに行こう。ご馳走するよ。」


主任の方を見ると、笑顔を向けられる。


「坂本くん、ちょっといい?」


右隣の坂本くんが、そのまた右隣の関さんに呼ばれた。


何気なくそっちを向くと、坂本くんと目が合った。


目が合う前から、こっちを見てたような?


気のせいか。

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