第5話

「部屋に上がり込んで、彼氏に怒られないかな。」


「私、彼氏いません。」


「そうなの?」


「主任、彼女は?」


「彼女はいないよ。」


「ええっ!?嘘。」


「安藤さんは、どんな人が好き?」


「んーと、優しくて、大人で、頼れて、で、私を大事にしてくれる人!」


「具体的に、どんな人?会社で言うと。」


ソファーに、座らされる。


主任は隣に。


じっと、見つめられるのが恥ずかしくなって、


「えっと、コーヒーですよ!」


「あ、そうだった。」


一緒にキッチンに行く。

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