前のエピソード――彩る季節を選べたら　登場人物紹介

加登谷　翔也

　主人公。定時制高校に通い始めた高校一年生、実年齢は十七歳。そして喫煙者。昼間は型枠大工という現場仕事でお金を稼いでおり、夜は定時制の高校に通って過ごしている。妹である皐と同棲しており、恋愛的にも付き合っている。よくそのことで悩んでいたりする。ドSっぽい人。

高原　皐

　翔也の妹。彼と苗字が違うのは、両親が離婚したため。翔也と同じ定時制高校に通っており、苗字が違うことを利用して、周囲には翔也とカップルであることを公言している。昼間は牛丼屋でアルバイトをして、夜は高校に通っている一年生。少しMっぽい。

伊万里　京子

　翔也と同じ高校に通う一年生の女の子。吃音症で、言葉の節々が伸びたりつっかえたりする。また、極度の人見知りであり、前髪を長くして人の目を見ないようにしている。定時制高校の自然科学部部長であり、天体観測をすることを夢見て前向きに活動している。

恭平

　翔也の仕事仲間、というか先輩。型枠大工の職人として働いており、よく翔也の面倒を見てくれるいい人。妹の紗良と実家で暮らしている。煙草を翔也に勧めた張本人で、彼自身も愛煙家として喫煙している。

紗良

　恭平の妹。翔也と同じ定時制高校に通う二年生の女の子。昼間は定時制高校に通って、夜は趣味であるバンド活動にいそしんでいる。夜に栽培ができない関係で、伊万里からのお願いから自然科学部に加入し、昼間に花や野菜の栽培を行ってくれている子。伊万里をバンドのボーカルにしようとしている。

竹下　愛莉

　翔也の幼馴染。翔也とは別の高校に通う二年生の女の子で翔也のことが好き。中学生の時に一度告白したものの、翔也は皐のことで頭がいっぱいだったためスルーされてしまっている。翔也が実家ではなく、皐とアパートに住んでいることから、無理に押し入って居候をしている。なにかとチャンスがあれば翔也の貞操を狙っていたりする。

中原　雄二

　翔也たちの通う高校の夜の部の教師。定時制高校には訳アリの生徒が来ることから、彼らには率先して青春を味わってもらいたい、という気持ちで翔也たちの活動を手助けしてくれる白髪の多い中年男性。病弱。