砕殼のヴァナルガンド

亜未田久志

プロローグ


 世界の名は〈ニヴルヘイム〉

 それは戦の絶えない地獄。


 そこに灯る一つの牙。


 傭兵集団〈ヴォルフ〉


 ノーネーム

 騎鎧きがい〈ヴァナルガンド〉を駆る青年。

 無口だが仲間想い。

 しかし敵に対しては冷酷な一面を持つ。


 ラタトスク

 〈ヴァナルガンド〉に宿る精霊。

 ノーネームを慕い彼を補助する。


 ティア

 〈ヴォルフ〉専属の整備士。

 ドヴェルグという亜人の少女。

 無類の騎鎧好きで人間には興味が無い。


 シグル・フォース

 〈ヴォルフ〉の隊長にして作戦指揮を執る男。

 通称、へっぽこ軍師。

 しかし決める時はしっかり決めてくれると評判。


 この凸凹とした四人が今、集まり、大きなわざわいと戦おうとしていた。

 これはそれを綴った叙事詩――砕殼さいかくのヴァナルガンドの一節である。

 

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砕殼のヴァナルガンド 亜未田久志 @abky-6102

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