第5話 君の気持ち
ミツルがこっちと手を振っていた。
ツグミは「何?」と言う様子で、ミツルの元へと走って行った。
ミツルが「これ、あげる」と大きな箱を差し出したので、ツグミはその大きな箱を開けた。
ガシャっという音を立てて、箱の中身を空けると大きな宝箱のようなものが出て来た。
ミツルが、「この大きな箱の下にネジがあるだろう?そこを回してみろよ」と鼻の下を指でこすって話し掛けた。
東京ラブストーリーの恋は突然に・・・の曲が流れていた。
ツグミが「これどうしたの?」と驚いて、ミツルを見ると、ミツルは「これは、俺がタケオに頼んで、このオルゴールを選んで貰ったやつだ」と話をした。
ツグミが「ありがとう。これ大切にするよ」とミツルに貰ったオルゴールのプレゼントを有難く受け取っていた。
リョウタが「ミツル。お前ツグミにプレゼントをあげただろう?どうだった?」と笑顔で、ミツルに声を掛けた。
ミツルが「ツグミにプレゼントをあげたら、凄く喜んで居て大切にするよって言って居たよ」と嬉しそうに答えた。
リョウタが「良かったな」とミツルの返事に答えると、そこに耳をそばだてて聞いていた、カナデが「何?ツグミにミツルが何を上げたの?私にも詳しく教えてよ」と話し掛けて来た。
リョウタが「嫌だね?俺とミツルだけの秘密だよな?」とミツルの肩を腕に回したリョウタは得意げにして居た。
カナデが「もう、みんなして、私の事ばかり抜け物にして後で見てなさいよ」とイライラしていた。
ツグミはオルゴールを貰って、ウキウキしていた。
リョウタとミツルが家に帰って行くと、ツグミは家で、ミツルから貰ったオルゴールを鳴らしてみた。
綺麗な音楽が流れている中、「何から伝えればいいのか分からないまま時は流れて浮かんでは消えて行くありふれた言葉だけ、君があんまり素敵だから、まだ素直に好きと言えないで多分もうすぐ雨も止んで2人このまま・・・、あの日あの時あの場所で君に会えなかったら僕らは何時までも見知らぬ二人のまま」と言うフレーズが頭から離れずにフリーズしていた。
ミツルって案外ロマンチストなんだなとツグミはミツルの事を想って居た。
ツグミは思わず、そんな事を想って居ると顔中が赤くなって照れていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます