第2話 ツグミ
リョウタが「ツグミ。呼びだし」と声を掛けると、ツグミが「誰よ。こんな時に」と焦っていた。
隣のクラスのミツルが「あ、ツグミ。居た」とツグミを見て声を上げた。
ツグミが「何よ。人の事を見物の見物みたいな目で見て」とぷんぷんして怒っていた。
リョウタが「ミツル、お前何処見てるんだ?全く、これだから男ってやつは」とグチグチとミツルの事で話をして居た。
ミツルが「ツグミは、胸が大きいな」とツグミの胸を触りそうになって、ツグミに「エッチ」と頬を叩かれた。
リョウタが「自業自得だな。お前みたいな女の扱いが乱暴だと嫌われるぞ」と注意していた。
ミツルが「ちぇ、面白くないの」とリョウタにもツグミにも嫌われて、不機嫌だった。
コウサクが「あ、ミツル。最近美味しいお店が出来たから、一緒に行かない?」と声を掛けた。
ミツルは「いらない。もうそんな気分じゃないし」とコウサクの顔を見ずに断った。
コウサクは「えぇ、行こうと思ったのに残念だな。お前の好きな餃子もあるのに」とミツルに声を掛けると、ミツルが「何だって?餃子」とコウサクにクルッと顔を向けた。
コウサクは「お前みたいにわかりやすい奴は初めてだな」と銘々軒の門を開けて、椅子に座った。
コウサクは「すみません。ショウガラーメン2つと餃子2つ下さい」と店員に声を掛けた。
店員のおばちゃんが「はい、じゃ、ショウガラーメン2つと餃子2つね」と伝票を書いていた。
店内から「ショウガラーメン2つ、へい。餃子2つね。へい」と大きなせいのいい声が聞こえて来た。
シュワシュワとチャーハンが大きな鍋で、火をつけて焼いていた。
そこにはラーメンを必死で食べている、ツグミが居た。
ミツルが「うわ、もう食べ終わっちゃったのか?早いな」と驚いて居た。
ツグミが「何?ははん、さては、ラーメンを食べたいのね?私が先に食べ終えたから勝ちね」とミツルに勝気な気持ちでラーメン早食いに挑んでいるような気持で居た。
ミツルが「ラーメン食べる時ぐらい、女らしくしたらいいのに」と心の中で思って居た。
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