第3話 願い事
晴香が「何よ。ニタニタして、気持ち悪いわね?」と浩司に対して、偏見の目で見ていた。
浩司は「晴香ちゃん。俺の願い事はただ一つ。俺の妹の優美の誕生日があるのだけど、女性が喜びそうなプレゼント選んでくれないかな?」と晴香に頼んだ。
晴香が「ん~、女性が喜びそうなものと言うとコップとかハンカチとか?あとは優美さんが好きなスイーツを買っていってあげるとか色々あると思うけど。」と話を始めた。
浩司は「じゃあ、優美が好きなドーナツでも買って行ってあげるか。」と近所で有名なデパートの玉東に入った。
玉東デパートは広く、お店のBGMが店内を明るく彩っていた。
浩司は「此処で待って居てくれ。」と晴美に話をすると、そこは女性の下着売り場だった。
晴美は「何考えているのよ?妹に下着のプレゼント?」と浩司に凄く不信感を抱いていた。
浩司が「お待たせ。」と晴美の元へ来て、個包装の袋を持って現れた。
晴美が「何で、こんな所で待たされなきゃならないのよ。大体、浩司は男でしょ?どうして女物の下着を買う訳?」と不思議に思ったので尋ねた。
浩司が「あ、俺の妹に彼氏が出来ないって親が心配をして居るから、少しだけセクシーな下着を買ってあげれば、優美が女性としての品格を磨いてくれると思ったからさ。」と晴美に理由を述べた。
晴美が「何で、女性ものの下着をお兄ちゃんが買うなんて聞いた事が無い。変態ね。」と横目で浩司を睨んでいた。
浩司は「俺の事は何とでも言えよ。でも、妹の事は悪く言わないでくれ。」と晴美にそれとなく伝えた。
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