第93話
直樹へ。そして、直樹の大事な人へ。
直樹へ。
あなたがこの手紙をいつ見つけてくれるか分からないし、ずっと見つけられないままかもしれない。仮に見つけてくれたとしても、その頃にはもう私の事を忘れているかもしれないよね。でも、そんな事は気にしないでほしい。どうか申し訳ないなんて、思わないでね。
直樹の大事な人へ。
今、あなたは目の前の直樹の状態にひどく驚いていると思います。もしかしたら、何て薄情な奴なんだと誤解しているかもしれません。
でも、どうかそんなふうには思わないで下さい。今のその直樹は、ある意味とても正常で、本来そうあるべきなんです。
とても不思議に思っている事でしょう。理解してもらえるかどうかは分からないけど、その状況を説明する為に、この手紙を直樹に、そして直樹の隣でこれを読んでくれているあなたに託します。
長い手紙になってしまうけど、どうか最後まで読んで下さい。
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