君と歩む世界

第5話 現実世界

異世界に住むようになってから現実世界に帰らない日が多くなっていた。

久しぶりに陽翔は「今から現実世界に帰ってみるか」と話し掛けると、陽翔とフェアン、ルシフェルとライラが居た。

ライラが「ね？私達も行きたいな」と話をして、ルシフェルも「僕も行きたいな」と陽翔に話をした。

陽翔は「うーん、この世界よりも少し賑やかかも知れないぞ？」とルシフェルやライラに話を始めた。

ライラを肩に抱くと、ルシフェルも「僕も抱っこして」と駄々を捏ねた。

陽翔が「じゃ、良いか？」と皆に声を掛けて、テレポーテーションの緑の石を持って現実世界へと戻って行った。

茶色のブラウスと、白いスカートを履いたライラが「此処が、お父さんのお家？」とはしゃいでいた。

ルシフェルが「此処が現実世界だね？」と辺りを凝視して見て居た。

ガラガラと陽翔がドアを開けると、馨が「陽翔元気だったかい？」と声を掛けた。馨の外見は、シワが目立ち、所々がしわくちゃで、シミになった頬を撫でていた。

陽翔が「母さん、元気だったかい？僕は相変わらず異世界で元気に過ごして居るよ」と返事をした。

馨がはしゃいでいるライラを見て、「この子は陽翔とフェアンさんの子供たちかい？」と笑顔で聞いた。

陽翔が「そうだよ。まぁ目に入れても痛くないくらい可愛いよ」と馨の返事に答えた。

馨が「私も、小さい陽翔を昔見ていたから、気持ちは凄く良く分かる」と腰を伸ばしていた。

父親になった陽翔を馨が見て「本当にあの頃とは違ってたくましくなったね」と話し掛けた。