第2話  出会う

陽翔が「この生き物は何て言うのですか?」と尋ねると、フェアンが「これはモルモート」と陽翔の返事に答えた。

フェアンが「此処に居る住人たちは、あなたみたいな人間様とは違って耳の尖った生き物たちが、此処の住人です」と陽翔にこの世界の事を教えた。

陽翔が「そうか。でも、此処は本当に荒れている国だ」と話し掛けると、フェアンが「そうです。ここは現実と異世界の狭間のフェーン王国です。此処では戦いを有するかもしれない、そんな世界です」と返事に答えた。

イリアスが「おい、こんな所に人間が居るぞ」とヘヘンと笑って鼻の下を擦っていた。

フェアンが「人間でも、此処の異世界で私たち種族と一緒に共存して生きていけると信じているわ」とイリアスに返事をした。

イリアスは「こんな人間に、この異世界で何が出来ると言うのか?笑っちまうぜ」と笑って違う方向へと去って行った。

陽翔が「何だ、アイツ」と少し嫌な顔をして居ると、フェアンが「あなたみたいな人間が居る世界では無いの。でも、あなただったら此処でやって行けると思うわ」とフェアンがモルモートの耳を持って、フェーン王国に向かって走って行った。

城は、茶褐色のカーペットを敷いて、そこには召使たちが「お帰りなさいませ」とお辞儀をして居た。

王のバルが「遅かったじゃないか?フェアン」とフェアンの帰りを今かと待ちわびていた。

フェアンが「城の周りをまわっていた所、陽翔と言う人間に出会い、こちらのフェーン王国に招きました」と王の返事に答えた。

陽翔が「お、俺が、陽翔です。お初にお目に掛かります」と王に話し掛けた。

王が「そうか。お主が陽翔か。よく来てくれた」と笑顔で陽翔を歓迎してくれた。

フェアンが「お手数をお掛けしますが、人間である陽翔をどうか、私の友として認めて頂けないでしょうか?」と声を掛けた。

王が「良かろう。だが、この国を守る為に戦って貰う事にはなるが・・・」と陽翔に話し掛けた。

陽翔は「大丈夫です。俺がこの国を守ります」と王に忠誠を誓ったのだった。

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