第24話

うんうんと、自分の考えに浸ってた私は、もう少しで最後のバイトの日に遅刻するところだった。


「おはようございますっ。」

いつもは私の後に来る和真くんだけど今日は私が後ろから声をかけた。

相変わらず派手なアロハ!

何処で買ってるんだかね。


「よう。今日は遅いな。」


「最後の日だからね。」


「寂しくて眠れなかった?」


「…かもね。」

苦笑の中にちょっとの本音が混じってる。

大変だったけど楽しかったな。


「何、こんなかわいい事しちゃって!!」

バイトが始まる前にゆかりさんにこっそりクッキーを渡せた。


「ほんの気持ちだけなんですけど。」

にっこり笑えば、


「う~っ。」

と、唸るゆかりさんに首を傾げる。


「よしっ決まった!!」


「は?」

何が決まったの。


「任せなさい。」

ニヤリと笑って言うゆかりさんに嫌な予感を覚える。

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