第17話
しかし…和真くんが高校生だなんて。
普通男子高校生がアロハ着るかな。
今日なんて黄色いパイナップル柄だったし。初めの頃は気付かなかったけど、最近休憩から帰って来た時煙草の匂いがしたりやっぱり大人だなぁとか思ってたのに。
「不良だ。」
いや、煙草やお酒ぐらい今時普通か。
何か面白くない。
「いい人だと思ってたのに。」
いい人なんだけど。
「仕事中になに百面相してんだよ。」
ぽん、と頭を叩かれて振り向いたら
そこにいたのはやっぱり和真くんで…。
「ごめん。」
気まずい。目を見て話せない。
「あ、佐々木さんだ。」
グッドタイミング!
「お迎えしてきますっ。」
パタパタ駆け出すと、
「え?あ、おい!!」
和真くんの声が聞こえるけどスルー。だって上手に受け答え出来ないよ。
「いらっしゃいませっ。」
何時もどうりの挨拶をしたつもりが。
「今日は何かあったのかな。」
にこやかに言われてしまった。やだな顔に出てたんだ。
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