第18話
「彼こっち見てるけど。」
げっ、和真くん!?
当然か。不自然だったよね私。
「え~と、もうすぐバイトも終わりなので。」
やだ私。何口走ってるんだろ。
「うん?」
首を傾げてる佐々木さん。当然だよ。
「彼に何かお礼したいんですけど何がいいかなぁって。」
何でタメ口なの!頭抱えたい。
駄目でしょ。お客様にっ。
「嬉しいね。」
「えっ?」
今、嬉しいって言われた。
「初めて比名ちゃんに敬語を外してもらった。」
本当に嬉しそうだ。
敬語じゃなくて良かったのかな。
「そっか彼にお礼をね。」
「好きな物とかわかんなくて。」
「唐揚げ、甘い卵焼き、キンピラゴボウ。おにぎりは鮭だな。」
「それって?!」
お弁当の具だよね。
「私が知ってる極秘情報だよ。」
「何でそんなこと知ってるんですか。」
和真くんと佐々木さんってそんなこと知ってる仲なの?和真くんから何も聞いてない。近付かない方が良いとは言われたけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます