Chapter1 恐怖

-2YYY年5月26日-

『ニュースです。昨夜未明、江東区の上空に『天使』フォナイスが出現しました。今回のフォナイスは輪2本、羽三対、火器武装。フォナイスクラスはメンドレート。被害は死者63名、重症935名。全壊3,567棟。半壊付近の市区町村を合わせて20,000棟以上でした。現在も復旧が』


ブツン


「はぁ…またか…」

この世の中には人間界とどうやら異世界から『天使』なる物がちょくちょく来るようだ。『天使』には複数のランクがあるようで、高ランクな天使ほど頭上のリングの数、羽の数が多く、異世界から持参してくる武器も強い。まぁ自分にはランクなんて関係ないが。一般人には下級天使すら相手にならない。天使のランクには名前がついており、下級天使ダウナ中級天使モンドレート上級天使アドヴァリ神級天使デストラだ。だが確認されている神級天使デストラは、46年前にとある事件で発見されたが、それ以外には見つかっていない。


ッヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…


「警報!?まさか⁉︎」

『市民の皆様!上空に下級天使ダウナの群れが異世界から出現しました!身を守ってください!天使の武具は短刀でっうわぁぁぁぁぁぁぁぁ… 谿句ソオ縺?縺縺溘?w蜷帙◆縺。繧ゆサ翫°繧画ュサ縺ャ縺九i縺ュw』


…終わった


いやまず隠れないと。最大限自分の命を守る行為を取らなければ。確か地下シェルターがあったはずだ。


バタン


今度こそ終わった。天使だ。

『おや。まだ生きていたようだね。動くなよ?』

待て。

「なぜ話が通じるんだ?」

天使も流石に驚いたようだ。

『なぜだ。なぜ我らの言葉をしゃべれているのだ。』

このまま時間を稼いでいればWWAK《全世界天使撲滅隊》が天使を殺ってくれるはずだ。

『まあいい。どのみち死ぬんだお前は。』

天使は短刀を出して喉元に突きつけてきた。

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