第83話

 ……そんなにおかしなことを言っただろうか。

 笑うロジェから目を背け、絵画に目をやったプレヌははっと息を呑んだ。

 絵画の後ろから、片隅にかすかに覗く、白い角のようなもの――。

 かすかな予感がしてそこに手を触れてみると、ひらひひらりと、封筒が舞い落ちた。


 そこにはこうあった。

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