主要な登場人物や用語の説明 

第2話

▶登場人物


ほか……19歳、女性。大学入学と同時に統合失調症を発症する。ツインテールにのほほんとした表情。高校時代は努力家な優等生だったが、病気の発症より生産力が激減したことで、「強くならなくてはいけない」「がんばらなくてはいけない」と思い続けてきた価値観から一転、新たな生き方を模索しはじめる。


学生の女の子A,B,C,D……ほかが大学入学時出会った同級生。ほかは病気による妄想のため、いじわるされていると思い込んでいる。


通行人A,B……ほかは病気による妄想のため、悪口を言われていると思い込んでいる。


父、母……ほかの両親。不可解な言動が目立ちだしたほかを精神科に連れて行く。


友人A,B……ほかの友人。女性。統合失調症への無知と偏見から、ほかに心ない言葉をかけてしまう。


友人M……ほかの幼馴染。女性。ポニーテールで明るくおしゃれな外見。ほかのことをよく見てくれていて、目からうろこの言葉をくれる。


友人N……ほかの大学時代の友人。女性。三つ編みを肩に垂らしている。ほかが統合失調症ということを知り、病気を身近なものとして語ってくれる。


友人Y……ほかの大学時代の友人。女性。ショートカットにジャケットとシンプルな外見。ほかが統合失調症だということを知り、病気を身近なものとして語ってくれ、病気のことを知れてよかったと言ってくれる。


女性カウンセラーさん……公的相談機関でほかが出会ったプロの心理士さん。「強くあらねばならない」と思っていたほかに、「ストレスには弱い」と指摘してくれ、新たな考えに導いてくれる。


▶用語の説明


統合失調症……100人に1人が発症すると言われる精神疾患。妄想、幻覚、意欲減退などの症状がある。人格が荒廃する病という偏見も未だに根強い。一方で、専門書には高次な精神の持ち主しかかからないという記述もあり、生産至上主義の社会に欠けているものを考えさせてくれるものとして見ることもできる。作者の考えもこれに準ずる。

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