統合失調症でも大丈夫 ～病気が教えてくれたこと～

作品キャッチコピー 注目ポイント・アピールポイント

第1話

▶作品キャッチコピー

　社会が求める人間像から、人間のための社会へ。統合失調症が教えてくれた新たな生き方とは？

▶注目ポイント・アピールポイント

　100人に1人がかかると言われている統合失調症。かかった人は妄想に基づいてわけのわからないことを言い出す、人格が荒廃する怖い病気という偏見が根強い中、病気にかかると生産力が急激に落ちていき、それまでの根性論に基づいた考え方が通用しなくなってくることで、教えられることは多いと感じます。注目ポイントとしては、単なる体験記に終始せず、統合失調症が教えてくれると考える生き方を考察している点です。「生きるために強くなるという考え」や「人々を能力や生産力で推し量る価値観」はほんとうに人間に適しているのか？　今まで人々は母親や父親、社会人など、社会が求める人物像を追及してきたが、真に人間に適した生き方はその真逆で、人間にとって生きやすい社会を作っていくことではないか。１９歳で統合失調症を発症した作者の体験をもとに、この病気が教えてくれた生き方をエッセイ漫画という形で提起してたいと考えます。結果主義、能率至上主義の社会によって生きづらさを抱える人々が読んでほっとできる漫画を目指します。

　生産主義に固執しないこと、人々とのかかわりや芸術を楽しむことにも重きを置いて、ゆっくり進んでいくこと――統合失調症が教えてくれる生き方は、患者さんやご家族はもちろん、この病気についてあまりよく知らなかったという方にとっても有意義であると感じており、対象としては精神疾患に興味のある方ならどなたでも、ぜひ手に取っていただけたらと考えています。