睡眠
これはとある女の話だそう。
この女は笑い声もうるさく、ツボも浅く、ほとんどの時間を笑って過ごしている。傍から見ればただのなにも考えていないうるさい女なんだそう。
そんな女は夜が怖くて1人で泣いている。
寝なくちゃいけないのにベッドに潜ると脳内の自分から責め立てられるらしい。
"なんでそんなこと言ったの?"
"なんでそんな行動したの?"
"なんで?"なんで?"なんで?"なんで?"
頭を真っ白にして目をつぶっているはずなのに、もう1人の自分は寝かせてくれようとしないらしい。
そんな女は色んな人に悩んでいるのを隠しているつもりで、相談をしたそうだ。
___寝れない時はどうやって寝ますか?
とある人は脳内を あ で埋める。と
とある人は寝れるまで音楽を聴く。と
とある人は寝れないことを諦めて作業。と
みんな寝れない夜もあるらしい。
でも寝れない夜がない人もいるらしい。
私はそれにはなれない。羨ましいな。
おっと。失敬。これは私の話ではなくとある女の話だったね。
その女はずっと悩んでいるらしい。
学生の時から脳内でずっと語りかけてくるもう1人の自分がいるせいで時々現実世界からの記憶が無くなるそうだ。
自分の世界に入り込んでいるとでも言うのだろうか。気がついた時には電柱と少女漫画の出会いをしていたこともあったらしい。
まあ、そんな寝れない夜しかないから
私もこんな文字を書くしかないのだろう。
こんな事を考えるぐらいなら寝ない方がいいのかもしれないな。ベッドが悪いのか、この世界が悪いのか。
いや。誰も悪くないな。悪いのは私だ。
さあ。明日も笑顔の私の仕事だよ。
泣き虫な私は寝てしまおうね。おやすみなさい
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