第34話

「えっと、三年前にここで、制服着てしゃがんでて。そしたらあなたが来て、くしゃみしてたから私の持っていたカイロをあげて」



身振り手振りで話しを続けるけど、男の人は無反応のまま。



「後日、ホットレモネードを貰ったものなんですけど……って、覚えてないですよね。ははは」


「…はい。すみません」


「そうですよね、すみません。勝手に盛り上がってしまって」


「いえ、こちらこそすみません」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る