第15話

「ハ?」




イクヤ。



アンタ何言ってんの?



まじでそういう嘘吐いてっとぶん殴るよ?




「あのさぁ。アンタ、オタクだよな?」




「うん、そうだけど」



「だよな?な?アニメは週七本で、飯よりアニメ、睡眠よりアニメ、風呂よりアニメのオタクだろ?そういう雑誌もナントカチャン特集~!とかで買いまくっちゃうような奴だろ?約束の昼休みドタキャンしてまで、なあ?」



「それはちょっと偏見入ってると思う。確かに夜更かしするときはあるけど…深夜放送分とか録画観る時間なくてとか。でも流石にお風呂は入るよ」


「んなコタァどうでもいーんだわ!!!!」



「はい」



イクヤは大人しく頷いた。ほら何も言わねぇ。


「でも」




でも!?




「アイドルは、本当だよ。こそでちゃんずっと気付かなかったみたいだし、信じてもらえないだろうけど」



まーだ嘘吐くかこいつ。

ウチがただのオタクって言う度に頷いてただろ!?


「信じられるかっつーんだよ、嘘吐くな」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る