第7話

「…ねえ、先に帰って」



「?ではくれぐれも“悪魔”には気をつけてお帰りになられますよう」




私はその言葉を聞いた背中を、小さく震わせた。



「うん、分かっているわ」


「では…」



バサ、と煌めかせた翼が去っていく。






私は翼を広げ、


悪魔の元へと飛んだ。



あの瞳は、きっと誰かを必要としている…。


そう感じたから。

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