第16話

それにしても、どうして。



とても、静かな家。


まるで、何かを隠して、何かから隠れている……ような。







行き止まりが近付いたとき、足元に柔い日光が差し込んでいることに気が付いた。



ふと目を右側に向けると、其処には縁側があって、小さな日本庭園が拡がっていて。





石に囲まれて孤を描く濁り池が、



朝日を浴びて、



目を細めてしまう程、




綺麗だ。











「……大丈夫か?」

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