第5話

落ち着いて目にすると、不安に任せて声を掛けるまでは屈んで雑草抜きをしていたらしい。汗を拭っている。



馬鹿でかい門に気を取られて気が付かなかったのだ。




『もしかして怖いですか?』




ちらりとあたしの後ろの門屋根を見上げて、真上に位置する太陽の光に目を細め。


それでいて割とストレートな質問をぶつけてきたきれいなお顔。




正直、ごめんなさい怖い。




だって生まれてこの方十九年、モノホンとの接触は初めてなわけで――というかこの人もコッチの方なのかな……?




恐る恐る様子を窺ってみる。




『僕は違います。少しご縁があって。』

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